いつまでもうまくいかない5S活動!
5S活動は、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つで、当たり前のこと、簡単なことだと解釈し、5S活動をスターしても多くの場合長続きしません。
組織特有の根本原因を明らかにしましょう。
1)何のためにやるのかという5S活動の目的を理解しておらず、5Sとは掃除をして職場をきれいにすることだと理解している。
2)5S活動をやる時間がないほど忙しいのに、更に何をしなさいというのですかと不満がある。
3)5S活動のやり方を知らない、毎日掃除をしてきれいにしているのにこれ以上どうすればよいのか分からない。
4)5S活動が利益に貢献していない、大切なことは分かるが利益に貢献していないのではという疑問が出てくる。発表会や報告書は立派にできているが、その内容は事実と乖離しているため会社の業績に貢献していない。
5)5S活動に対して「やらされ感」がある、イヤイヤやっても効果はない。
6)社内に5S活動に対して温度差がある、全社員の理解なくしては5S活動の成功はない。
その対策は間違っていませんか?
1.5Sチェック表の結果を競わせる。
5S活動とは5Sチェック表による評価で良い点数をとることだと理解しています。上記の3)5S活動のやり方を知らないことが原因のようです。「全員参加」で「自発的」に活動しましょう。
2.5S活動がうまく進まない原因を究明しないまま活動方針を変更する。
3S活動や5S活動などいろいろありますが、5S活動を推進中に方向転換するためには、その意図が全社員に正しく理解されることが重要です。そうでないと、全員参加の自発的な5S活動の継続は不可能です。
3.計画を立てず、乱れたら、その都度5Sを実施する。
乱れたところをその都度、整理・整頓・清掃を実施している状況では、職場環境を改善し維持することは期待できません。なぜなら、5S活動は良い状態を維持するために実施されるものであり、社員の育成も難しいものになります。